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[Review]Fairies vs. Darklings: Arcane Edition

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タイトル: Fairies vs. Darklings: Arcane Edition
開発元: Interama – Interactive Technology
パブリッシャー: Interama – Interactive Technology
リリース日: 2016年2月29日

 

3マッチパズル+防衛

まず始まる前の絶妙な日本語訳で力を抜くつかみはOK。

基本的な内容は3つそろえたら消えるタイプの3マッチパズルで、消えている最中に動かして連鎖を狙うようなスピーディなものではない。消した色のジェムに応じて Mana が溜まり、溜まった Mana を消費して画面左下のフェアリーを召喚する。召喚したフェアリーで襲ってくる敵を撃退しきればクリアというもの。

パズル盤面の左側に位置する白いゲージが Arcane powerと呼ばれるもので、4つ消し以上の大量消しで溜まる(3個3個のような消し方はダメ)。これを満タンまで溜めると、次に召喚するフェアリーが Arcane 化し、持っている特殊能力が強化される。

4つ消し以上でコインが出現、このコインを溜めて有利になるアイテムを購入することができる。5つ消し以上だとワイルドカードパネルが出現し、さらなる連鎖が見込めるので、できる限り5個や最低4つ消しを重点的に狙っていくスタイルを求められる。

フェアリーは8種類。それぞれ能力や攻撃力、召喚に必要な Mana が異なるうえ、Mana プールにも最大値があるので、重複した色を使うものは召喚しづらくなるなど、構築にも工夫が求められる。

 

簡単かつ長いので飽きるかも

基本的にはマイナスポイントが少ない普通の3マッチパズルで、見た目もほんわかしているし、ゲーム的に致命的な破たんなどは見受けられない。日本語も対応している…とはいえちょっとアレな機械訳なので、どういう意味なのか分からない文言も多少混じる。でもこういうの好き。

あえて文句をつけるとしたら「簡単なのに1エリアが長い」「出てくるコインが邪魔」の2点となる。

1エリアは10~13ステージ+ボス戦という仕組みで、簡単~難しいという難易度わけがなされている。難しいと言っても敵の数が増えるくらいなので、実質的に差は無い。パズルの難易度自体が変わらないので、正直なところ半分くらいのステージ数でも十分だったように思う。長く遊べるといえば長く遊べるのだが…

マッチするごとにかなりのマナが溜まっていくので、基本的に押し負けることがない。よっぽどマッチするものが見当たらない盤面を引くか、苦手な人でないと普通にやっていたら負ける要素がないくらいに緩く作られている。アイテムによって獲得マナが増えたり、マナプールの上限をアップさせることもできるので、一部ボスくらいしか難しいなと思える要素がない。お邪魔要素なども各ステージに存在しているが、あまりマイナスには働かず、そもそも1マスずつしか動かせないので無理に回避しようとすることもできない。

特に強いアイテムが Arcane パワーの溜まり方を早めるもので、これがあると7個消しなどが発動するともう即溜まる。5個消しなどでも数回で満タンになるので、狙っていけば常時 Arcane 能力を発動できてしまう。こうなると、敵を押し戻したり、真ん中の4×4を一気に消すなどの能力が発動し、さらに敵を倒すのが簡単になってしまう。

もう一つの欠点のコインは、4つ消しなどで上から5や10と書かれたコインが落ちてくるもので、回収するには「自動回収アイテムを装備する」「クリックするか動かす」のどちらかしかない。つまり自動で回収してくれないので、5つ消しなどでコンボが発生して大量連鎖した場合、盤面に複数のコインが残ってしまうことになる。せっかくの連鎖でいい気分になっているところを、このある種の盤面破壊が台無しにしてくれる。Arcane パワーをためようとしているときには、いちいち回収していくのもひと手間になるくらいなので、自動で回収するアイテムをつけておかないと邪魔で仕方ない。これが自動で財布に入っていく仕組みで無いのが本当に不思議でならない。そこがもったいないポイントの一つ。

あとはネタバレになってしまうが、ボスの能力にも不満が残る。「4つ消し以上でバリアが消えるのでそのタイミングで殴る」「フェアリーを消滅させるバリアが回っているので、タイミングを見て召喚して殴る」とパズルやアクションの要素を盛り込んできたと思ったらラスボスが「ひたすら雑魚を召喚してくるので殴り勝つ」というベタ足インファイトという物足りない結末に。またこれがもちろん加減しろ莫迦といいたくなるような殴り合いに発展するので、ある意味歯ごたえはあるのだが。

とにかくステージ数が多くてエリアごとの特色もあるものの、結局やることは Arcane パワーをためて敵を画面に複数体出し、それをコンボで倒していくとボーナス点が入る。それがささっとできて高得点が狙えたら★3つで完全クリア、という本当に単純なルーチンワークになる。ギミックも Arcane フェアリーの特技で真ん中らへん消し飛ばしたりするたびに、お邪魔パネルが消えたりするので、具体的に不利益をこうむるのは敵を強化する黒い隕石に当たる場合、フェアリーが消滅するというときくらいにしかない。死のうが気にせず数をぶちまければ勝ててしまうので、本当に3マッチパズルがメインであり、敵と戦うのはほぼおまけとみていいだろう。簡単なので、一日数ステージという形で長く遊べるし、★3つを狙って実績を獲得するのも楽しみ方の一つになる。

結論

長い、コインが邪魔という以外は、敵が緩く攻めてくるのがいわゆる時間制限の意味合いであること。ギミックも致命的になるまで盤面を破壊しないので、対処は楽であること。という抑揚のないところがマイナスである。ただしそれ以外のゲーム本編については特に文句をつけるような出来ではないので、何かのバンドルで手に入れたというのであれば、とりあえずやってみることをお勧めできるゲーム。¥ 298という定価の割りにはボリュームもあり、日本語も一応対応しているので、3マッチパズルをゆるりと遊びたい場合にはお勧めだ。

実績関連はクリアすれば手に入るもの、最高ランクの☆3をエリア全部で取る、各ギミックを対処した回数、というものがほとんどなので、理不尽なものは無く全実績解除も比較的やりやすい。未確認だが8個以上ジェムをマッチする、というのがバグで取れないという噂もあるが、8個できているかどうか確認できていないので、それがどうなのかは何とも言えない。

あとエンドレスモードでのスコアアタックが人が少なすぎるということもあり、私のスコアが世界8位にランクインしている。

飽きたなーと思ったところでやめてしまったので、世界2位は狙えたかなーという勿体ない気持ちではある。2,000,000点はそこまで厳しい設定でもないと感じたので、世界ランカー一けた台になりたいと思うプレイヤーさんはこういう意味でもお勧めできる。

 

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