チーム色が消える
年俸の高騰による FA 流出と補強による「現阪神勢の減少」であって、リリーフが強いとか打線がスカタンとかそういう方向の話じゃない。大体このあたりから西純矢と及川が頭角を現し、投げる方は安心かなと思っていたがリリーフの成績が安定しない。能力の割にダメとか去年はよくて今年はダメで来年はよかったとか、そんな感じの波が多くなる。あと巨人がひた走るので補強をしようと思って色々と模索してたらトレードが増えてここ数年の期待の若手以外を大体放出していった感じになる。それでも勝てない。
直接対決で負けまくる理由がわかった。全カード菅野当てられて勝てるわけないだろいい加減にしろ莫迦!平均7回8回投げられて勝てると思うなよというわけである。
代わりに強くなるゲーム色
広島戦で3番ピッチャーとか1番ピッチャーとかを見かけたらこんな選手だった。首位打者クラスの Contact に加えてそこそこのパワー、足も守備もまずまずで投手能力も平均して高いという化け物。現役にはあまりいないがランダム生成のドラフト選手には二刀流がちょいちょい出てくるので、たまーにこういう化け物が生まれる。前作までの OOTP では大体故障しがちで戦力にはならないので、どちらか固定という使い方をしなければならなかったが、今作では割と活用できるような設定になっているようだ。
この選手は最終的に首位打者と二けた勝利、規定未達ながら2点台とかいう化け物のような成績を残した超一流で、簡単に言うと欠点のない超人であった。現実の二刀流だと休養日とか登板の疲労で打撃に影響が、とかいろいろなファクターがあるだろうが、ゲームなので「先発としてのスタミナ」「打者としてのスタミナ」「リリーフとしてのスタミナ」の3つがそれぞれ設定されており、基本的にはそれぞれ干渉しないらしい。従って、昨日先発したけど野手としては元気いっぱいだわという感じで攻守に躍動するのだ。セリーグなら守備位置の能力が低いと使いづらいが、DH 制だと二刀流とまでいかなくても Contact が50くらいある投手はたまにいるので、遊びの意味で起用しても面白い。
ゲーム的に一区切り
謎の5割ちょっと収束率ととりあえずプレーオフ、3位からの日本一2回、うち最後のは総年俸11位での低予算優勝。半端に上位にいるというのは、ドラフトで不利なので、あまり面白い選手は獲得できなかった。大体アベレージヒッターかユーティリティか先発というのがドラ一になってしまう。そういうので成功した選手もいるが、すべての能力が高い三冠王クラスみたいなのが欲しくなる。27年は4位に沈んだので、そういう機会が訪れた。
このゲームの日本人名はどこから引っ張ってくるのか変わった名前が多い。たけまごう?でいいのかはわからないが、サード固定できる年俸がそんなに高くない (重要) 選手を探していた頃に指名できたので運も良かった。1年目の2軍では敵なし、2年目の途中から1軍出場してそこそこの成績を残し、3年目に圧倒的な成績でブレイク。ニックネームが Pizza なのに謎の俊足で3年連続盗塁王、長打力も兼ね備えているので文句なしだった。こういう選手を自前で獲得できると嬉しくなる。ちなみにこの30年度は MVP にもなった。
そしてうちも真似して二刀流を (よそから) 獲得して使ってみたら、投げる方もイニング食っていい仕事をしつつ連続二けた。打つ方は決してすごいとは言えないがセンターの選手が不足していたので、一番頼りになったセンターがこいつという極めて不味い状況に。このゲームの二刀流選手は大体俊足なので必ず役割があるのも嬉しい。一般的な下位打線より高い能力だと指名打者を使っているようなものだと考えると、チームに無理が出ない限り二刀流はお得だと思う。
ちょっと面白くて取りまくったら本職どっちやねんなレベルの打者が3人ローテに入るとかいういかにもゲームな状況に。結局投手としてはパッとしなくて打者に回したりケガで1軍にいなかったりして上の選手くらいしか活躍しなかったんだけど。選手枠が29人になった今年の設定であっても、実質選手枠が一つ増えるようなもの(投げない日はレフトの控え)なので重宝する。ゲーム的に実用的になったというのもあって、ものになるかはともかく、ロマン枠ではなくなった。
現阪神勢の活躍をチェック
大山はちょっとあの後無修正グロ画像みたいになっちゃったから見せないことにするが、能力的にはたけまごうとか井上と大差ない部分もあったのに2割に乗らなかったり10本打てなかったりと散々だった。急激に衰えたりしたら能力も下がるはずなので成績に何が関係しているのかがピンとこない。
今後阪神を引っ張っていってもらいたい井上広大君は、掛布が349本だったので歴代本塁打王まであと数本、翌シーズンをプレイすれば達成できる数字。打点930も藤村掛布に次いで3位と華々しい成績を残している。本人の目標としているシーズン40本も達成して歴代8位タイの42本塁打とスタメンの4番を固定するに十分な打棒を見せてチームを支えてきた。時折確実性の低さから低迷する時期もあるのだが、途中からどうしたことか走力面で妙なパワーアップを遂げたので、その足から生み出される得点力がチームに大きな力をもたらした。現実の井上君がここまで打つとは思わないが、走攻守揃った3拍子でチームの中心選手になってくれたらこんなにうれしいことは無い。
ちょっと最近微妙さが漂うジャスティンボーア。とにかく Power と Eye の能力が高かったので、ホームランと四球を量産して、平均で40本弱放り込んでタイトルも獲得。現実の方はここまで打つ気配はないが、仮に30本台半ばをキープするような打者になればおのずと出塁率も増えるだろうし、後ろにいい打者をおけばこのボーアを返してさらに得点できるだろうというあくまで理想だが、このゲーム中では割と実現できたので上位に進出できたのだと思う。
近本は序盤のセンターを支えてくれたが、年俸の高騰とセンター守備が上手くないという点が響いて、仕方なく放出した。彼に限った話ではないが、ポジションがひとつだと衰え始めると起用が厳しくなってしまう。バッティング面ではやはりリードオフマンというよりは、中軸の後ろくらいに置いてさらなるチャンスメイクをするべきタイプだと思う。そして.295で首位打者を取ってしまったりもした。このゲームでは三振アウトがやたら多く、普通よりヒットが出ていない傾向がある感じなので、3割に満たないもしくは3割ちょっとで首位打者というケースも多々ある。この近本と井上の俊足コンビでかなりの得点を量産したのは言うまでもない。
スーパーエース…というほどではないが、三振が多く四球もさほど多くない、被本塁打も少なく抑えて被打率も大体の年でいい。ただシーズン終盤になると息切れしたり、長いイニングを投げにくくなるという欠点はあった。爆発力は抜群でノーヒッターも達成したり奪三振の試合記録もマークするなど、間違いなくエース格として働いた男の一人であった。こういうエース格の選手で、かつ活躍が早い年齢から始まった場合、給料交渉で上がりに上がってしまい、その状態でFAという形になるので、もう確実にタイトルのひとつをとるとか、勝ち星先行で貯金が5つはできるという感じの投手でないとさすがに5億6億は出してられない。という理由からの移籍であったが、移籍先で最多勝をとるのはさすがと言えよう。
もはや何かを語る必要がないほどのレジェンドになってしまった。最後の方は成績をちょっと落としたが、それでも通算セーブ数や登板数はかなりのものである。抜群の安定感で試合を締めていったので、常にセットアッパーか抑えという役割を担うことができた。
同じような能力を持っていた島本もご覧の通り。ほぼ毎年50~60登板をして4点台がないという安定感。その気になれば抑えに回ってセーブも挙げる圧倒的セットアッパーとして君臨し続けた。こちらは年俸の兼ね合いで一度放出してしまったが、再契約するもさらに安定感が増すという恐ろしい投手。こちらもとにかく四死球の少なさと三振の多さでランナーを出さずに抑えていく能力で、40手前の時点で未だにコントロールが70、他の能力も60をキープしている化け物である。
そして思ったより伸びきらなかった及川と西純。特に西にケガが多くて状態がWreckedと、要するにぶっ壊れたせいで能力も落ちていってしまったのだ。デビュー3年目4年目がかなりよくてタイトルを複数獲得するほどだったのに、そこからガタっとケガを繰り返し、最終的には先発させるほどの能力でなくなってしまった。及川はそこまでにはならなかったが、初タイトルが29歳と遅咲きである。フルシーズン投げることができた年がほぼないというのはちょっと気になるところだが、出たら出たで二桁勝つので間違いなく名選手なのだが、チーム全体に与える影響が多少なりともあるのが痛い。もしこういう投手をケガさせたくないというのであれば、けが予防のトレーナーを優先的に雇うようにしたらいい…と思うけど実際あれがどう影響してるかはわからない。
元チームを残すか、常勝チームをつくるか。
成績は問わず (重要) 今の一軍の人たちを残すのは簡単だが、必ず数年でチーム的にガタが来てしまう。特にベテランなどの何年もレギュラーを張ってる層は起用法が「スタメンの上の方」「ローテ」と決まっていることが多く、ベテランを重用してはならんとドラフト組や移籍組を並べると、定期的にプライベートメールで「role どおりに起用しないならトレードでもしろタコ助」と言われてしまう。このゲーム中の糸井や福留はレギュラークラスなので大きな問題にはならないが、チームを色々弄って楽しみたい場合には障害になる。
2軍にいる期待の若手、例えば阪神で言うと上の井上や及川、小幡などはそのまま阪神の未来という感じで起用しても戦力的にもチームカラーも問題ない。半端に今年俸が高いタイプの選手は数年で億単位になるので、ポジションと余剰戦力と相談して適度にトレードもしくは FA でそのままという感じでいいと思う。再契約してくれないこともあるが、一度リリースしてしまってから、適切な年俸で雇いなおすということもできるが、今回はやらなかった。今回の世界線では小幡の成長がいまひとつでショートの後釜に苦労したのと、サード大山が能力の割に活躍しなかったことなどが響いて、基本的に補強に頼ったという形になった。まさか板山が FA で4億円プレイヤーになるとは。
足りないポジションはドラフトでポテンシャル5☆を獲得しても大卒2年高卒3・4年くらいのスパンで見ないと厳しいし、もともとの目論見通り育つとは限らない。育成目的枠と数年使ったら満足枠としての補強を組み合わせて、最終的に違う人がスタメンに入ってたりするのもよくある。こういうドラフト時の評価がそのまま最終的な能力になるケースがまず貴重なのである。大卒はこのランダム幅というか今の能力とポテンシャルとの差が少な目で、比較的近い能力に収束しやすい…と思う。現役でも能力が Gap power だけ伸びまくったり、Eye 以外見るところがない能力に落ちたりすることもあるので、ある意味で予測不可能な面白いポイントでもある。大体試合にあまり出ないで活躍できなかったり、ケガをすると能力が目に見えて下がるようだ。
というわけで阪神日本一予祝はこれにて終了。あとはリーグ設定を弄ったり別リーグを混ぜて遊んだり、まだ見ぬランダム名選手を探求する旅を続けることになる。野球道に終わりなどない。