PCゲーム レビュー 日記

[Gameplay]Alien Shooter シリーズがアップデートされ続けたので遊ぶ 1

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何故なのか。それはわからないが2019年1月末くらいからなぜかカード対応・実績追加 (初代Alien Shooter) ・アップデート・バグ修正と急に Sigma Team がやる気を見せている。というわけでアップデートがあった作品をおさらいしつつシリーズ全体を追っていくことにしよう。また、こちらも理由はわからないが Zombie Shooter シリーズのほうは手つかずなのでそちらは今回扱わないこととする。

Alien Shooter

木が生えたよ!は置いといて大幅なゲーム内容に対する変更はなかった。難易度調整が可能になってはいるが、難易度自体は元々それほど高くなかったので、ノーマルかハードで遊ぶくらいでちょうど良いだろう。シリーズの例に倣えば敵のスピード・攻撃力・体力が難易度によって変動し、低難易度なら弱い武器でも戦えるが、高難易度になると弾薬マネジメントが重要となってくる。慣れてくればダメージを受けない立ち回りと、シークレット探しによる武器・弾薬補充でスムーズに進められるはず。

主な変更点と言えばリザルト画面が表示されること、実績対応で周回やプレイ自体のモチベーションになること程度のアップデートではある。1周で埋まるような実績でもないし、サバイバルモードははっきり言って楽しくないので、すべてを埋めたくなるタイプの人にはあまりお勧めはしない。ただゲーム自体はお勧めなのは変わらない。1周1時間程度でサクッと終わるし、高難易度でも慣れてしまえばそれほどの難しさではない。ノーマル以下だともりもり倒す快感も味わえる。後述するリメイク版よりは間違いなくこっちを推す。

Alien Shooter: Revisited

2019年3月に唐突にアップデートされた中身によって「遊ばなくても良いクソゲー」だった旧版と比較にならない飛躍を遂げた。が、結局中身は Alien Shooter 2 のエンジンで作り直しただけの初代であることに変わりはないので、わざわざこれを遊ぶ必要があるかというと個人的には No である。

旧版の最大の問題点がこのカメラ仕様であった。プレイヤーは今どこにいるでしょう?正解は右下のレーダーのすぐそば。何せ先に進むと画面がついてこないので、敵の群れに突っ込んでしまう恐れがあった。そして囲まれるとすぐに死ねるのがこのシリーズのバランスなので、その仕様にどれほどの問題があったかは言わずもがなであろう。

難易度的にもなぜかかなり上がっており、初代と同じ感覚で遊ぶとミッション5くらいで何これ無理となるほど急激に上がる。そこを突破してもミッション8で無理ゲーさが極まる。このあたりは武器の使用感によるものであり、ゲームエンジンの差によるものでもある。完全2Dの空間でなくなったのか、直進するロケットランチャーの使用感が異なる。また凍らせるフリーズスローワー(仕様変更)の使い道が限られているせいで、中盤の武器のやりくりが非常に難しく、難易度を引き上げていた要因となっていた。

シリーズ作品を一応最高難易度でクリアしてきた自分ですら、ノーマル難易度でクリアするのを一度断念したほどの驚異的な難易度だったので、あまり慣れてない人がリメイクのほうがよさそうだと思って触っていたらどうなっていたのだろう。

他にもミニガンや火炎放射器(ともに連射でばら撒くタイプ)が、バグか仕様かものすごい量の弾を消費していたため、まともに武器として運用できるレベルではなかったことも要因であった。特に火炎放射器をMAXから押しっぱなしで使うと、比喩表現でもなんでもなしに5秒くらいで弾切れになっていた。ミッション8は敵をかいくぐって先に進んでダイナマイトを取り、設置していくタイプのエリアなので、強武器である火炎放射器で強引に突破戦略が使えなくなるのだ。使えないとなると、連射がきかないプラズマライフルかロケットランチャーが主体となるので、じわじわと押されていくのは言うまでもない。

という点を踏まえて、今回のアップデートによるゲームプレイといこう。

なんと!カメラ移動が全く不都合なくスムーズである。当然と言えば当然なのだが、こんなところで評価を下げていては勿体ない。

ちゃんと視点移動がなされるということで、リメイク前の縮尺と異なる点が活かされるようになった。広いのに窮屈だった修正前と比べることは今では難しいが、移動がスピーディなのもあってマップ探索が軽快に。シークレット探しもストレスではなくなった。基本的にはリメイク前に準拠したもの+見えない位置に置いてあるので、2以降であるような「左上か右上以外の壁を壊す」シークレットはおそらくない…はず。武器が手に入るところ以外は誤差なのであまり気にしなくても良いのだが。

さらに破壊できる敵の弾を打ち落としながら強力な攻撃ができる火炎放射器が帰ってきた。ミニガンも程よい消費で威力を発揮できるようになったため、中盤の弾薬不足が解消されたと言っていい。これらの修正によってまともに戦えなかった時期を乗り越えることができ、ゲームとしてちゃんと成立しているバランスになった。大量の敵をバリバリ倒す楽しさが無ければやはりこのシリーズとは言えない。

忘れてはならないが、これらの「修正」は「昔出来ていた当たり前にできることを、またできるようになっただけ」なので、別に褒めるところではない。

これらの改善から、遊ぶことすら困難なゲーム未満を脱却し、まあまあ遊べるジャンルに仲間入りすることはできた。ただしこのリメイク版でなければ楽しめない要素などは一切ない上に、高解像度向けのオプションなどがあるわけでもないので、初代のチープでピーキーな感じを味わうほうが個人的にはお勧め。

ただしこれらはあくまで「ミディアム難易度」の話であることを付け加えておく。impossible 難易度で遊ぶのはお勧めできない。敵の動きが倍速のように早回しになり、初期武器では倒し切れないほどの耐久力をそなえる。仕掛けを破壊するまで無限湧きするスポットでは、頑丈すぎるので引き撃ちをしていると倒し切る前にまた湧いてしまうほど。2ではレベルアップや上位武器などの要素があるので、最高難易度でもクリアすること自体は難しくはなかったのだが、このシステムでこの厳しさは面白くも何ともない。

というところで、Alien Shooter 1 シリーズに関しては短時間でバカスカ撃ちまくる楽しさに特化しており、ストーリーやレベルアップによるキャラメイクなどの複雑になり得る要素は持っていない。どうせ大したストーリーではないと言ってしまえばそれまでだが、棲み分けがしっかりできていて、何を作りたいのかが明確なのは良いことだと感じられた。

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