How To Survive
開発元: EKO Software
パブリッシャー: 505 Games
リリース日: 2013年10月23日
ゲーム内容
見下ろし型のアクションゲームで、さまざまなアイテムや装備のクラフティング、空腹ゲージや渇きゲージなどのサバイバル要素を取り入れている。
画面を見てもらえばわかるように、デフォルトで日本語表示に対応しており、面倒な日本語MODや高価な日本語DLCを買う必要も無く、これは非常にありがたい。
頻繁にセールを行っているので、100円でDLCセットのものを購入できた。
初めに言っておくがこのゲームは「サバイバル要素を取り入れているだけでサバイバルがメインのゲームではない」。このあたりがレビューなどで低評価になっている原因のひとつであり、最大の理由である。
タイトルからしてサバイバル要素を前面に押し出しているため、どうしてもオープンワールドで生き延びるためにあれこれするようなイメージを持ってしまうが、中身は割とよくできたちょっと操作の硬いアクションゲームである。
ゲームシステム
WASDで移動、マウス左クリックで攻撃、長押しでチャージ攻撃。右クリック押しっぱなしで狙いを定めることができる。
右クリックで狙いをつける癖をつけないと敵が近くにいても明後日の方向を向いて連打してしまい、囲まれて殴られ続ける羽目になることが多々あった。
また、よろめいた敵にはFキーを押すことでインスタントキル攻撃が発動し、さまざまなアクションをとりながら止めを刺すことができる。鎧を着ている敵などは防御力が高いため、よろめかせてからFキーが基本となる。このアクション中にも周囲に当たり判定が出るため、囲まれた際に連打して打開することも出来なくはない、が基本的に囲まれないように気を配らないとすぐ死ぬ。
その辺に生えてる墓は他プレイヤーの死んだ場所に設置されるらしく、フレンドの墓なんかもその辺に出来てたりしていやんな感じ。もちろん自分が死ぬとその場所に墓が立ちます。「あいつこんなとこで死んでるヘタクソすぎだろ」と思われたくないので思わずプレイにも熱が。
クラフティングはアイテムをインベントリ内で組み合わせる、火のそばで調理するなどの手段がある。レシピは道中で落ちている本から入手するが、知らなくても作成は可能。
組み合わせできるものはさまざまで、適当にやってもそれなりにグレードアップできる仕組みになってはいるし、組み合わせ解除も出来る(ものもある)。
上の画像のブーメランなどは、骨+石斧で作った素材を2個組み合わせたブーメランに、石、骨から作った素材を組み合わせることで、さらに強力なブーメランになっている。
ゲームはミッションを受け、それをこなしていく形がメインとなる。
キャッサバをこんな離島で知識も無く食べたら基本毒にやられてアレだとは思うがその辺に生えている植物などを採ってきたり、動物を狩ったり、クラフティングでアイテムに加工して渡すなどのミッションが多い。
ミッションの目的アイテムなどは特にマップには表示されないので探索を要するが、終了地点はマップに表示されるため、達成時は迷うことなく進むことが出来るのは好印象。
ただ、マップ内で何が目的となるのかいまいちわかりづらいこともあり、鹿を見つけるのに島を数周してしまった。
親切な点として、想定された進行順を無視して、別のミッションのため島を移動することもできるが、そのときに「装備が心許ないので後で来たほうがよい」といったメッセージが出ることがある。いきなり上陸してなんやこれー!と死んでいくリスクが無くなるのでこれはありがたい。1回目のプレイなら実績の「発見者○」の数字によってなんとなく番号がわかるのだが。
気になっている点
まず、操作が硬いというのは軽く触れたが、囲まれた際に方向転換が難しいため、連続で攻撃を貰いがちになってしまう。Fキーでインスタントキルを使えば周囲の敵もまとめて仰け反ることもあるため、活用していきたいのだが、ここにも問題がある。アイテムを拾うボタンもデフォルトではFのため、インスタントキルコマンドに優先して発動してしまうことが多々ある。
現状の進み具合では敵も大して強くなく、本当に囲まれでもしない限り危機に陥ることは無いのだが、たまにあるセーフエリアを掃除するラッシュのときに厳しいことがある。直前がチェックポイントとなるので、すぐに再開できるのは良いことではあるのだが。
でかいボスとの戦いも1度あったがあまり面白いとは言えず、引いて撃つだけになってしまった。殴り合いで勝てそうな雰囲気は無いので選択肢があるとは思えないが、次のボスではもう少し熱い戦いが展開できることを期待する。
またこちらも軽く触れたが「サバイバル要素が混ざっているだけ」なので、特に現状では睡眠をとるのが間に合わないとか、食料や水の確保に手一杯になるといったことが無い。水入りのビンや食べ物はかなりの数スタックできているし、睡眠もセーフエリアを見つけるたびにやればOKという塩梅なので、さほどシビアではない印象を受ける。
やはりタイトル負けというか名前に問題があるような気もするが、こちらのほうがゲーム的には面白いと思うのでこれはこれでよいと思いたい。
現状での総評
あっ結構面白いかも、という印象は受ける。
ゲーム自体はシンプルでわかりやすいし、日本語化もされている。難易度設定も幅広くモードも複数あるため、リプレイ性という点でもそこそこではあると思う。
まだ1週目なので詳しいところはわからないが、少なくとも今回は100円で買ったので文句のつけようがあまり無い作品ではある。1000円くらいならちょっと考えるかもしれない。