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PCゲーム レビュー

Zombie Shooter Review

投稿日:2015年6月4日 更新日:

Zombie Shooter

開発・販売: Sigma Team Inc.

 

ZS1-1

 

 


 

概要

 

ZS1-2

 

クオータービューの2.5Dシューティングで、AlienShooter(以下AS)と同じエンジンを使っている感じのシステムですが、実際にはこの前にAlienShooter2が出ているのでなぜか先祖帰りをした印象を受けます。

なので実質的な続編というにもよくわからない感じの立ち位置ですが、ゲームの内容自体はASとほぼ同じ、迫ってくる敵を倒しつつゴールまでたどり着けばクリアのシンプルな撃ちまくりシューティングです。

今作では前回のASで反省したのかプレイヤーの能力を経験値を溜めてレベルアップで上昇するように変更、そして武器をカスタマイズさせてレベルアップすることにより上位武器以外の選択肢を増やすことができます。

しかしそこにもいつものSigmaTeamらしい問題点がたっぷりと。

 

 


 

システム

 

ZS1-3

 

ASと比較して資金でのステータスパワーアップではなく、敵を倒したり経験値アイテムを入手してレベルアップし、そのポイントをステータスに振り分ける仕組みに変わっています。

武器も3段階のパワーアップが可能となり、連射速度が上がったり発射数が増えるなどのカスタマイズが可能です。これにより下位の武器でも使い分けできる状況が増えることになります。

武器

  • ハンドガン(2丁)
  • ショットガン
  • グレネードランチャー
  • ミニガン
  • ロケットランチャー
  • ディスクランチャー
  • プラズマミニガン
  • 火炎放射器
  • マグマミニガン

敵を凍らせる武器が解雇されてゾンビものにありがちなディスクランチャーが追加されました。発射したディスクが壁に刺さるのでつい重力銃で再利用したくなります。

武器バランスとしてはミニガンがかなり当てやすくなって強化された印象なのと、ロケットランチャーがかなり弱体化されています。

またASでかなりの強さだったプラズマライフルがミニガンよりの調整がなされ、初期状態だとかなり連射が遅く精度も悪いため使いづらい武器となっています。

強化すると基本的に連射速度が高まるので武器のダメージ数値以上の使い勝手の改善が見込め、ステージ中で既に持っている武器を拾うと強化されるので、ASのようにここに落ちてる武器を先に買ってしまった金の無駄だった、というダメージが無くなっているのはよい試みだと思います。

 

ステータス

ASと同じ4つ

  • HP    HPが増える
  • STR  弾薬の所持数が増える
  • SPD  移動速度がアップ
  • ACC  弾のばらつきが減る

前作の金によるパワーアップではなくレベルアップ時にポイントが貰え、そのポイントを割り振るシステムに変更されました。

よって金は全て武器の強化と弾薬補給のみに使われることになり、ASよりも詰む可能性は低くなっていると思われます。

 


 

問題点

低レベルの武器を強化してもそもそも元が弱いので、最後まで使えるというわけではないため、せいぜい上位武器が手に入るまでの中盤くらいまでしか戦えないため、結局カスタマイズする必要性が乏しい。

ロケットランチャーなどがASからの反動か、かなり使いにくくなっているために、2発発射できるグレネードの上位やミニガンなどを使うのはありだが、ショットガンなどは数が多くなってくるともはや使えない。

SeriousSamシリーズなどでも言えるが、ボスを倒すのにギミックが必要(必須ではない)なのはあまり好きではない。せっかくだからデカイ敵とガチンコ勝負がしたいところ。

 

ZS1-4

 

敵も安直に「上位の敵は素早く、遠距離攻撃をしてくる」ので、最終的にかなり引きながら撃つことになりテンポが悪くなる。

ASよりも遠距離攻撃の追尾力やそもそもの敵の耐久力が上がっているため、中盤からかなりの慎重さを求められる。特に赤い鎧をまとったロケットランチャーを撃ってくるタイプの敵が出始めると、難易度が途端に急上昇する。本当に遠距離弾の追尾能力がおかしいので、この画面の左の部屋に入り込んでも爆風に当たることがあるレベル。

よく敵が障害物に引っかかるシリーズなので共通するが、部屋の入り口などに大量の敵が固まっていることがあり、部屋に入ると後ろからバッサリされることも多々あるが、敵がゾンビなので前作より苦にはならない。

 

ASでは見える範囲内にシークレットの壁が隠されていたが、今回は見えない範囲にも崩れる壁が配置された。視点変更が出来ないので事実上2倍以上の探索が求められる。

 


 

評価点

 

撃ちまくりシューティングとしての体裁は保っているしゲームプレイ自体も短いので、特に難しく考えることなく遊べるゲームではある。

避けて撃って逃げて倒して、隙を見てアイテムを拾いに行くタイミングを見計らう緊張感や、どの武器を強化するか次の武器を買うかを考える難しさ。

こういったシンプルなゲーム性を求めるならお勧めと言えるかもしれない。

特に序~中盤はショットガンやミニガンなどでゆっくり襲ってくるゾンビの群れを蹴散らしていくことで、かなりの爽快感がある。ショットガンの心地よい発射音などもゲームを盛り立てる。

 

 


 

総評

 

個人的にはASよりは確実に下の評価で「わざわざやるもんでもない」「余裕があったらシリーズ通して遊ぶうちに混ぜる」くらいでいいかな程度。

スムーズに行けば2時間くらいで終わってしまうので暇つぶしにはなるかもしれないが、それならより短く、よりバカゲーなASのほうを薦めます。

 

 


動画

 

 

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