PCゲーム レビュー

[Review]EYE: Divine Cybermancy

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タイトル: E.Y.E: Divine Cybermancy
開発元: Streum On Studio
パブリッシャー: Streum On Studio
リリース日: 2011年7月30日

 

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サイバーパンク+FPS+RPG

ちなみに私はサイバーパンクと問われて答えられるような知識はないので安心してほしい。

野心家で分離主義者の「Rimanah」と、師匠である「Mentor」の内紛と、組織そのものが連合と対立しているという、様々なものの板挟み状態になっている状態から始まる。ストーリーの分岐もあり、会話の選択肢によって変化するそうだ。

…宗教や企業の対立、惑星間の統治、反逆組織と内紛…細かな設定が練りこまれているので、製作に6年かかったという点も頷ける。なのでこういうものが好きな人には申し分ない仕上がりではある。しかしながらそこにたどり着くまでに人を選ぶし時間もかかるというのがネックになる。

 

ゲームプレイ”そのもの”は良好

いろいろと設定の複雑さや多岐にわたるスキルやアクションの数々、キャラクターの成長要素など様々な部分はよく練られていて、プレイしていて次はどれを上げてみようと悩ませたり、戦闘にも様々なパターンで対応してみようと考え、実行できる幅広さが存在している。

それ自体は非常に良いのだが、いかんせん「何をしていいのか」「次に何をするか」「目的が分からない」という問題は特に序盤に付きまとう。

全部スキップしちゃう人はストーリーの序盤チュートリアル部分で ctrl +ジャンプでハイジャンプという仕様に気付かずそこでやめるらしい。さすがにそれは少数だろうが、実際問題 TempleHQ という、武器屋や訓練所、各マップへの入り口が存在する本拠地に入ったとして、じゃあどうするのかという疑問は尽きない。ものすごく放り出された感が半端じゃないので「ああここが○○なのか」と理解できれば良いがそこまでたどり着くまで苦労するのは間違いない。

 

悪い点をつらつらと書いてしまったが、冒頭でも述べたが成長要素は素晴らしいと思う。私はあくまでアクション要素の強いRPG+FPSという体で遊んでいるので、そのスタイルでのレビューになることを念頭に置いてほしい。

ゲームによっては「どこが成長してんだこれ」と言いたくなるものは多いが、ジャンプ力や移動速度などを上げると一目でわかるくらいに成長している。低レベル時にはハイジャンプでも届かなかった場所に軽々と飛べたり、戦闘の際にもダッシュやジャンプで離脱・急襲などが可能になる。直接成長を感じることで、ああこれで前できなかったあれができるな、と次の段階に進む下準備ができる。例えばこのシーンだと、初期状態ではジャンプが届かないのでマップの端まで行って梯子を昇る必要がある(初期状態でもマップ中は回れる設計)のだが、ジャンプ力が高まると普通に届くようになる。上にいる敵は狙いにくいことが多いが、同じ高さや上から狙い撃つことができるようになるので、攻略の幅が広がる。

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ただし、その実感のためには戦闘を繰り返し、お金や経験値を稼ぐ必要がある。これがソロプレイだと「まだこれだけか」と思うくらいに少ない。ミッションに関係のない雑魚はリポップするので、経験値を稼ぐには問題ないのだが、ミッションをクリアしようとするには邪魔になることがある。というより序盤はミッションの目的すらピンと来ないことが多いまま死んでいくので、その苦行を乗り越えられるかどうかがカギ。

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とにかく最序盤は敵とまともに交戦できずに死にかねないため、死に戻りでもなんでもいいので金と研究に必要なアタッシュケースを拾い、ヘルスキットを作ることで、生存時間を延ばすことができるようにはなる。

 

何でも経験値が入るので最悪 TempleHQ で善良な NPC というか味方をボコボコにしても良い。もちろんその瞬間周り全員が敵になるし増援も来るのでお勧めはしない。リスポン回数を使い切るか再ロードで回復するので気にならないが、ジャンプで飛び乗ったらダメージが入ってしまうので、そういう不意を突かれたとき(どっちが)には仕方ないので応戦して経験値をできるだけ稼ごう。タイマンならレベルが低くても刀で切りつけてれば割と何とかなる。

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とにもかくにもまずレベル上げ、そしてスキルの把握、これがゲームを続けるためのキモとなっていることは間違いない。その過程自体が個人的には楽しめているので、ストーリーや世界観はどうでもよくて、そっちのけで戦闘ばかり繰り返している。それだけでも結構楽しいのはゲームの出来が良いからに他ならないが、世界観などに共感でき、会話もしっかりと読んでいくなら、もっとのめりこめるはず。

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ステータスを上げて新しい武器を買う。一度買うと武器庫から自由に取り出せるようになるが、上官のドロップ品などは一度捨てると消えてしまう。その代わりにステータス制限がなく、拾ったその瞬間から使える。ただし弾薬は武器庫から取り出せないので、やはり買うのが正しいあり方であるようだ。

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ただ、敵の耐久力自体はかなり低めに設定されているので、初期装備のショットガン(クリップ給弾で32発)がかなり有効に機能するくらい強い。そしてこの距離(およそ40m)くらいでも数発でキル可能なくらいガバガバなので、エイム次第でかなり楽勝ムードではある。上位階級の敵やシールドを装備しているようなやつはそれなりに硬いので注意は必要。生きるか死ぬかという緊張感は序盤かなり張りつめているので、万能キャラになってしまう前に戦闘を満喫しよう。

 

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クエストの進行はインジケータが表示されるし、そんなに複雑ではないのであまり気にする必要はないだろう。マップ自体に迷うことは多々あるが、マップが暗くて同じような風景が広がることが多いためなので、覚えてくればスムーズにこなせる。

 

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この手の世界観のゲームってだいたいこういうのがあるよねという感じの看板も健在。

 

遊び方・目的は人それぞれ

ゲーム自体の自由度も高ければ、このゲームで何をするかというのも自由に選べる。

例えばストーリーをじっくり読んで世界観に浸るなら、繰り返しストーリーをプレイすることで理解を深めることもできるし、共感することもできる。

逆にストーリーは一切読まずに、最初からTempleHQに入り浸ってランダムミッションをクリアしながらゲームを楽しんでもいい。レベル上げやステータス強化に伴ったプレイの幅広さを実感しながら、アクションFPSとして楽しむこともできる。

シングルプレイをプレイしないでマルチプレイをメインにしても良い。人が少ないので難しいが、ミッションモードを複数人でプレイすれば楽にレベルも上がるし、シングルではできない協力分担の楽しみもある。フレンドにばら撒いてみんなで遊んでも良い。

惜しまれるのは導入のハードルの高さ、とっつきにくさなどに起因する「どこ行くんだゲー」感と、様々なアクションが可能なのにも関わらず、○○をハッキングしろと言われた場合はハッキング強制という不自由さ。例えば○○を停止させろという場合、内部的に破壊するハッキングと、物理的に破壊するパターン、給電装置を破壊するなど様々なクリア方法があっても良いものだが、そうなっていないこと。あとハッキング中は時間が止まってくれないため、隠れてこっそりやらないと棒立ち状態で撃たれて終了という問題がある。敵のリスポン頻度を下げねばならないのでめんどくさい。

全体としてはよくできているし、いろいろな楽しみ方ができる。ソースエンジン使用なので、ノートでも結構快適に動作はする。セール中なら買っても後悔しない値段になるので、今更ながらお勧めしておく。

 

 

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