タイトル: S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl
開発元: GSC Game World
パブリッシャー: GSC Game World
リリース日: 2007年3月20日
そんなに古かったっけ…?となるものを今更プレイするのがもはや定番。最近は古いものを順に遡っていこうかなという欲求がある。
素の状態では難ゲー
シナリオ等は後でまとめて触れるとして、ゲーム部分としての内容について。
まず弾が当たらない。当たってもあんまり効いてない。敵の弾は当たると致命傷になる。そんなノリで続いていくのになぜか先を見たくてどんどんプレイを続けてしまう魅力がある。最初は豆鉄砲のようなハンドガンだけだが、敵が持っていた Viper 5 や Akm 74/2U などを使用できるようになると、最初よりは戦えるようになる。とにかく「止まって撃つ」「しゃがむ」「バーストor単発」を心がけることが必要だが、条件を満たさない限り味方になる勢力もいないので、その状態をキープするのが難しい。
ではどうするかと言うと、木の後ろからリーンしながら、頭だけを狙ってもそうそう当たらないのでボディを中心に狙っていくスタイルになる。もちろんいい装備が手に入る頃には頭を狙うようになるが、初期に近い武器だと狙ったところで当たりはしないため。木なら敵弾も貫通してこないことが多いので、安全に戦う状況としては一番作りやすい。ただ距離を詰めるのが難しいので、固定の位置から撃ってこない敵はどんどん場所を変えてくる。場合によっては裏まで回り込んでくるアクティブな奴らが多いので、この AI 相手に有利に立ち回るには、同じ場所でチンタラしていては無理らしい。難易度は4段階中3の Veteran でプレイしたが、恐らく敵の賢さは難易度によって変わったりはしないと思われる (Farcryなどは露骨にバカになった)。が、低難易度ならあそこまで死にやすくはないと思う。
とにかく何をするにもリアルタイムなので、回復用のバンテージやメディキット使用などでもインベントリから使う状況などでは、カーソルを動かしている間に出血のロスタイムでアウトとか、敵がすぐ前に来ていて使っても死んだとかそういう感じに。あとはありがちなのが放射線に汚染された地域で、メーターが振り切るくらいだと体力がどんどん減るので、放射線治療薬を投与する前に使えずに死ぬとか、とにかく判断を早めないと厳しい。回復アイテムはショートカットキーがあるというのをクリア後に知ったが、ヤバいとか思う前に死ぬケースが多々あるのでさほど痛手ではなかった。
戦闘を避けるか、あえて戦うか
マップが広い・目的さえ達すればなんでもよい・対象 NPC が死亡しても詰みにならない、という3点から、このゲームの自由度は高い。このシーンは Duty 側について Freedom の基地をせん滅するイベントなのだが、プレイヤーは逆に Freedom 側についても構わないらしい。戦闘も NPC に任せてしまうスタイルから自分一人で突っ込むパターンもある。場合によっては味方を殺して武器を奪うというのもありと言えばありなので、すべてを敵に回してしまうプレイも可能となる。個人的には戦闘がきついと思っていたので、できるだけ敵対するものを減らし、味方に協力してもらうプレイを狙った。それでもこいつらはここの壁を越えたあたりで全滅する使えない奴らなのだが。
特に序盤の地下から抜けて Agroprom Research Institute に戻ってきたあたりでは、銃もアーマーも貧弱な上に敵が多すぎるので、ミッションアイテムを手に入れるためにステルスを敢行することにした。左下のスピーカーと電球のゲージが低いほど見つかりにくくなるので、とにかく音を立てずに、光にも入らないようにそそくさとカバー間をダッシュで抜ける。幸いにもクイックセーブロードが自由なのと、ロード時に敵配置などが微妙に変わったり、行動パターンも毎回同じでないため、どうしても抜けられないというポイントは存在しないと思われる。
後々装備が充実してから帰ってくると、こんなこともできてしまうが、これはそういうゲームではない。マップ移動や時間経過を挟むと倒し切ってもリスポンしてしまうので、敵の銃を拾い集めて持ち帰り、アーマーを新調したりするケース以外ではあまり意味がない。経験値やレベルもないので戦闘に得する要素がほぼない。その時に必要な行動は何かを考えて選択するというのはどのマップでも共通。何より面と向き合って戦うのはアーマーの耐久力を削るので得策じゃないという。
終盤のマップにおいては、原発近辺を Monolith という宗教団体が陣取っているので、戦闘は避けることができない。この段階なら性能のいい銃やアーマーもあるし、ゲームシステムなども十分把握しているので、よほどの不意打ちやミスが無ければ、単体相手に負けることなどなくなってしまう。敵が外骨格アーマーなどを着こんでいることが多いので、GP37 (通常弾) と Vintar BC (SP-6) を使い分けた。どちらも狙撃・フルオートでの対応ができるといえばできるのだが、後半では通常の 5.56mm 弾が手に入りやすいことと、撃ちまくって対応する状況がないわけではないことから装弾数の多いものをメインに。あとは Stash から SP-6 弾がやたらに出て対装甲用の準備ができたことも理由。まあ恐らく性能的に GP37 をメインにするのはどのプレイヤーでもそうなるだろうという感じはあるが。
一気に最後まで遊んでしまったが、それでも30時間くらいかかった。ストーリーを重点的に追っかける人はかなりサクッと終わるらしいし、サブクエスト (大したものはないが) やマップ探索を始めると終わりがないであろうほど作り込まれている。MOD 等も入れずに遊んだが、システム改変など大掛かりなものがたくさんあるシリーズなので、それも混ぜると200時間できかないレベルになるだろうことは想像に難くない。素の状態ですらやり尽くしてないのが分かっているのがまた恐ろしいのだが。